世の中、緊急事態宣言やらなんやらで大変なことになっていますが、自分の属している業界がデジタルを標榜していることもあり、もうすぐ在宅勤務がメインの生活が続いて一年になります。
例年であれば年末年始は何かしらのイベントを企画したり旅に出たりという形で過ごすことも多いのですが、すっかりステイホームでした。食っちゃ寝の生活になりましたが、今回はその中で開けたワインの中からベストの一本を選んでみたので記載します。(これを抜栓したときにはすでにかなりの量が空いていたので、シラフでいざ口にすると色々と違うのかもしれませんが。。。)
2011 Castello di Amorosa La Castellana | Vivino
簡単にググって見たところ、日本でこのワインを販売しているところはほとんどなさそうです。このワインはCatello di Amorosaというワイナリのもの。ロケーションはナパバレーの北端、セントヘレナに位置します。アメリカワインについてはこれからも何度も記載することになると思いますが、簡単に。
カリフォルニア州には5,200件を超えるワイナリーがあり、アメリカワイン総生産量の80%を2018年時点で生産しています。特にカリフォルニアのワイン産地はノース・コースト、セントラル・コースト、セントラル・ヴァレー、シエラ・フットヒルズ、サウス・コーストの5種類に大別されます。ワインに馴染みのない方でも良く名前を耳にするであろうナパ・ヴァレーはこのノース・コースとを代表するワイン産地です。
先ほどワイナリの公式サイトを確認してみましたが(2021/1/19時点)ではワイナリはオープンしてはいるものの、テイスティングやツアーはコロナ対策で行われていないようです。コロナが落ち着いたら、時間をかけてゆっくり海外のワイナリめぐりをしたいなぁと思いながら、このエントリを書いています。
こちらのワイナリのオーナーはV.Sattui (こちらのWebleyさんの記事で魅力が伝わるかと思います。勝手にリンクはらせて頂きました。すいません)のオーナーであるDario Sattuiさんとなります。イタリア系移民でワインメーカ一族の4代目として、彼はイタリアワインの系譜に連なるものをアメリカで生産しようとこのワイナリをオープンされたようです。
話があちらこちらに飛んでしまいましたが、このワイナリの特徴はまずその外観!「中世のお城を模した」といいう表現だけでは生ぬるい、本物のお城がそこに建っています。アメリカにこんなヨーロッパ建築の城が数百年前から建っているわけはなく、これらは1994年からヨーロッパから職人や、13世紀に現地で使用されていた手作りの建材を取り寄せて建立されています。築城に至るまでの紆余曲折を経ながら2007年についにPublic Openとなったその内部は、完全な中世イタリア。地上4階、地下4階建て。内部は100を超える部屋が用意されているという絢爛さです。
さて、肝心の2011 VintageのLa Castellanaですが、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、サンジョベーゼのブレンドが生み出すアメリカ産「スーパータスカン」です。$100を少し切る程度の金額で取引されているようですが、現地で買い付けた際にはとにかくイタリア料理とのマリアージュがはまりそうだな、というイメージを持ちました。オーキー、深い味わいを持ちながら、口当たりは非常にスムース。ブラックベリーやココアのヒントを感じるとにかく「うまい!」と思う味わいでした。
ブログを書いているだけで喉が乾いてきたので、きょうはこのあたりで。